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インスリン治療―科学的根拠とその実践―
Ⅱ 多様化するインスリン治療のアウトカムは インスリン治療における病診連携の有効活用
―紹介患者を導入して返すだけでよいのだろうか?―
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.20 No.2 207-210,
2009
著者名
荒木 栄一
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
糖尿病
診療科目
一般内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
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眼科
/
老年科
/
小児科
媒体
Diabetes Frontier
「はじめに」1型糖尿病を対象としたDiabetes Control and Complications Trial(DCCT)やEpidemiology of Diabetes Interventions and Complications(EDIC), あるいは2型糖尿病患者を対象としたKumamoto Studyにおいて, 強化インスリン療法による厳格な血糖管理が糖尿病の細小血管合併症の発症・進展を阻止すること, さらに長期的には大血管合併症の発症も抑制しうることが明らかとなった1). 一方で糖尿病患者は増加の一途をたどり, インスリン療法を要する患者の数も増加している. 本稿では, 長期的な厳格な血糖管理を可能とするような病診連携のありかたについて考えてみたい. 「I. 専門医に紹介が望ましい症例とは」表に, 糖尿病専門医への紹介が望ましい症例を示す. 特に1型糖尿病の発症早期やケトアシドーシス, 昏睡(高血糖高浸透圧昏睡を含む)などの急性合併症の場合, 早急な紹介が望ましい. このような場合, 高度な脱水を合併していることが多く, 紹介先に搬送する間に通常は体重あたり0.1単位のインスリン静注と生理食塩水の補液を500~1,000mL/時間の速度で行う(高齢や腎不全の合併がある場合には補液速度に留意する)2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

