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インスリン治療―科学的根拠とその実践―
Ⅰ 多彩化するインスリン製剤を使いこなすための科学的背景は 速効型インスリンから超速効型インスリンへの変更のメリットは
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.20 No.2 174-178,
2009
著者名
竹下有美枝
/
篁 俊成
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
循環器
/
糖尿病
診療科目
一般内科
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循環器内科
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産婦人科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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老年科
/
小児科
媒体
Diabetes Frontier
「はじめに」糖尿病では, 基礎インスリン分泌あるいは作用の不足により, 肝からの糖新生を抑えることができないことが空腹時の高血糖を, 追加インスリン分泌あるいは作用の不足により食後の筋・脂肪組織への糖取り込みが低下することが食後の高血糖をもたらす. 2型糖尿病患者では, 食後の追加インスリン分泌は糖尿病の発症に先行して存在することから1), 追加インスリン分泌が低下している症例では, 食後の血糖応答正常化により, インスリン感受性を改善し, 空腹時血糖をも改善しうることが期待される2)-4). したがって, 1型糖尿病患者に対してはいうに及ばず, 2型糖尿病患者に対しても, より生理的なインスリン補充である強化インスリン療法を導入することが望ましく, 合併症進展阻止の観点からも, エビデンスが集積してきた5)6). すなわち, 速効型インスリン・超速効型インスリンを用いて食事ごとの追加インスリン補充を, 中間型あるいは持効型インスリンを用いて基礎インスリン補充を行う.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

