「Summary」オキシコドン製剤は2003年にオキシコドン徐放錠(オキシコンチン®錠)がわが国に導入され,2007年に速放散(オキノーム®散),2012年に注射剤(オキファスト®注)の販売が開始された。剤型が整ったことから患者個々の状態に応じてオキシコドン製剤を使い分けることが可能となり,中等度~高度のがん性疼痛に使用されるオピオイド鎮痛薬のなかで幅広く使用されるに至っている。オキシコドンはモルヒネと同じオピオイド鎮痛薬ということもあり,同様の薬理プロファイルを有しているものと理解されてきた。しかしながら近年,モルヒネでは治療が難渋するとされている骨転移痛や神経障害性疼痛に対してオキシコドンが比較的高い有効性を示す臨床症例が多く報告されてきた。これらの臨床情報を受けて,われわれは動物病態モデルを用いて基礎的研究を進め,臨床現象のメカニズムを解明する試みを行っている。本稿では,モルヒネと比較検討して得られてきたオキシコドンの鎮痛作用(主作用)およびその他の薬理作用(副作用)発現プロファイルの知見について紹介する。
「Key Words」オピオイド鎮痛薬(opioid analgesics),オキシコドン(oxycodone),鎮痛作用(analgesic effect),副作用(adverse effect)