「Summary」オキシコドンの副作用として, 悪心・嘔吐, 便秘, 眠気やせん妄などが挙げられる. 一方, がん患者ではオピオイド以外の多くの原因でこれらの症状が生じうる. したがって, オキシコドンを使用しているがん患者にこれらの症状が出現した場合には, 本当にオキシコドンが原因なのか, ほかに原因はないのかを考えることが重要である. オキシコドン以外の原因に対しては, 可能な範囲で原因治療を行う. また, オキシコドンが原因になっている場合には骨転移の体動時痛や神経障害性疼痛が混在していないか確認し, そうであればオピオイド以外の疼痛治療を検討しオキシコドンを減量する. オキシコドンそのものが原因の場合には, 経口剤から注射剤への変更やオピオイドローテーションを検討する.
本稿では, オキシコドンを使用している患者に悪心・嘔吐, 便秘, 眠気やせん妄が生じた場合どのように対応したらよいのかについて, 症状別に述べる.
本稿では, オキシコドンを使用している患者に悪心・嘔吐, 便秘, 眠気やせん妄が生じた場合どのように対応したらよいのかについて, 症状別に述べる.