食物アレルギーが先進国を中心にして世界的に増加傾向にあり,重症化している可能性が示唆されている。乳児期に発症する鶏卵・牛乳・小麦アレルギーなどではそう痒を伴う乳幼児アトピー性皮膚炎に合併して発症することが多く,湿疹のコントロールが食物アレルギーの管理のうえで重要である。さらに湿疹を管理した状態で離乳食をいつからどのように始めるのかということが今回の議論のテーマである。


本討論は,問題点をよりクローズアップすることを目的としており,このテーマに対しあえて一方の見地に立った場合の議論であって,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません。


Proの立場から/高増哲也

Conの立場から/近藤康人

・エディターズコメント/海老澤元宏