Summary  Ⅰ型アレルギー疾患の根治療法として,アレルゲン特異的免疫療法がある。免疫療法は数年間治療を行うと治療終了後も効果が持続し,長期寛解を誘導できるといわれているが,注射法ではアナフィラキシー反応など副作用の危険性があり,本邦では十分に普及していない。  舌下免疫療法(SLIT)はそのようなデメリットを払拭した方法で,安全に免疫療法を行う解決方法である。本邦ではスギ花粉症に対してのみ舌下免疫療法が研究され,2010年秋に国内第Ⅲ相臨床試験がスタートした。免疫療法は,これまでアレルギー治療の選択肢として軽視されてきたが,舌下免疫療法が実臨床で使用可能になれば,重要な治療オプションになることが期待されている。