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抗アレルギー薬の歴史
第4回 ロイコトリエン受容体拮抗薬の抗炎症薬としての歴史と今後の展望
掲載誌
喘息
Vol.22 No.2 91-96,
2009
著者名
相良 博典
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湯川龍雄
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黒沢元博
記事体裁
連載
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全文記事
疾患領域
呼吸器
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アレルギー・免疫
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耳鼻科疾患
診療科目
一般内科
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呼吸器内科
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アレルギー科
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耳鼻咽喉科
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老年科
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小児科
媒体
喘息
「はじめに」システイニルロイコトリエン(cysteinyl leukotriene;CysLTs)は, 分子内にシステインを有するLTであるLTC4, D4, E4の総称で, アラキドン酸の5-リポキシゲナーゼ代謝物である1). 特に, LTD4はヒスタミンの1000倍以上の気管支平滑筋収縮作用を有しており2), 各種気道収縮物質のなかでは最も強力といわれている. CysLTsは, 喘息の基本病態において重要な役割を担っており, 好酸球やマスト細胞などの炎症細胞から産生され, 気管支収縮のほか血管透過性亢進, 粘液分泌に加えて好酸球の遊走や活性化, および気道の反応性亢進, 気道リモデリング促進など喘息の進展と増悪に深く関わっていることがわかった(図1)3). さらに, アレルゲンへの曝露, 運動, 冷気吸入, 薬物(アスピリン)服用, アレルギー性鼻炎, 月経時にCysLTsが産生・遊離されて気管支平滑筋を収縮させることも知られている. これらの作用がベースとなり, ロイコトリエン受容体拮抗薬(leukotriene receptor antagonist;LTRA)が喘息治療へと導入され, 現在へと至っている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

