【特集 骨細胞:骨を制御する司令塔】
骨細胞による骨形成の制御
掲載誌
THE BONE
Vol.27 No.3 59-64,
2013
著者名
大薗 恵一
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
骨・関節
診療科目
整形外科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
小児科
媒体
THE BONE
骨細胞は, メカニカルストレスや副甲状腺ホルモンなどのシグナルを受け取り, 骨芽細胞と破骨細胞の両方に作用し, 骨形成と骨吸収を制御して骨量の調節を行う. カノニカルwntシグナルは, 遺伝性疾患の原因解析から, 骨代謝との関連が証明されている. すなわち, LRP5遺伝子の機能喪失型変異により, 骨粗鬆症-偽神経膠腫症候群となり, 機能獲得型変異では骨量が増加する. また, wntシグナルの抑制因子であるsclerostinの異常においても骨硬化性疾患となる. 骨細胞は, sclerostinを発現し, 骨形成に関与する. 「はじめに」骨の中には, 骨形成を行う骨芽細胞および骨吸収を担う破骨細胞と, 骨基質中に埋められた骨細胞が存在する. 骨細胞機能は長らく不明であったが, 骨形成および骨吸収を調節し, リン代謝調節を行う細胞として急速に注目を集めるようになった1). 骨細胞は, 機械的刺激あるいは副甲状腺ホルモン(PTH)を感知して骨形成を増加させる機能を有することが示され, 近年, その機序として, 骨細胞特異的蛋白質のsclerostinが低下し, wntシグナルが増強されて骨量が増加することが明らかとなっている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

