【特集 骨細胞:骨を制御する司令塔】
骨細胞による骨吸収の制御
掲載誌
THE BONE
Vol.27 No.3 49-57,
2013
著者名
中島 友紀
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
骨・関節
診療科目
整形外科
/
リウマチ科
/
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
THE BONE
骨は破壊と形成の動的なバランスを保ちながら, 常に生まれ変わっている. この再構築は"骨リモデリング"と呼ばれ, 強靱な骨組織の維持のみならず, 生命維持に必須なミネラルの代謝器官である骨を巧妙に制御している. 最近, 骨細胞がRANKLを発現し, 破骨細胞の分化を支持することが生体レベルで実証され, 骨リモデリングの開始に骨細胞による破骨細胞性骨吸収が必須であることが明らかになった. 「はじめに」骨の恒常性は, 破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成の絶妙なバランスにより保たれており, この破綻がさまざまな骨疾患の病因となる1)2). 骨細胞は骨組織を構成する最も数の多い細胞であり, 骨基質に埋め込まれた状態で存在し, 神経細胞様の突起を張り巡らせ, 網目状のネットワークを形成している. この骨細胞ネットワークは骨細胞同士だけではなく, 骨表面の破骨細胞や骨芽細胞とも密接に接触していることから, 骨リモデリングに関与し, 骨の恒常性を制御すると考えられている3-5).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

