【特集 骨細胞:骨を制御する司令塔】
骨細胞性骨溶解の機構と意義
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- 掲載誌
- THE BONE Vol.27 No.3 43-47, 2013
- 著者名
- 松尾光一
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 骨・関節
- 診療科目
- 整形外科 / リウマチ科 / 産婦人科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
- 媒体
- THE BONE
骨細胞は骨小腔の中に存在し, 多数の樹状突起を骨細管の中に伸ばして骨基質内にネットワークを形成している. 授乳期のように, カルシウムの需要が高まっている時期に, 骨小腔周囲の骨基質が溶解され, 骨小腔の体積が大きくなることが報告された. 骨細胞は, 破骨細胞を活性化するだけでなく, 自ら骨を溶かすことを示唆する最近の知見について述べる. 「はじめに」骨細胞は, 過去に骨芽細胞として骨の表面に整列していた細胞である. すなわち, 骨芽細胞の一部がコラーゲンなどの骨基質蛋白質を産生したり, リン酸とカルシウムといったミネラル成分を含む基質小胞(matrix vesicle)を分泌したりしながら, 類骨中に埋没して骨細胞として成熟し, 無数の樹状突起を伸ばして近隣の細胞の樹状突起とギャップジャンクションを介して連結するようになる. やがて骨基質はバイオミネラリゼーションにより石灰化し, 骨細胞は骨小腔(osteocytic lacuna)のなかに, 樹状突起は骨細管(canaliculus, canaliculi)のなかに存在するようになる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
