新刊
特集 GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)
2型糖尿病・肥満症に対する チルゼパチドの臨床試験成績
掲載誌
Pharma Medica
Vol.43 No.1 16-20,
2026
著者名
野本 博司
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
/
糖尿病
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
その他
媒体
Pharma Medica
Key Words
glucose-dependent insulinotropic polypeptide(GIP) / glucagon-like peptide-1(GLP-1)/ GIP/GLP-1受容体作動薬 / 2型糖尿病 / 肥満症
糖尿病・肥満症の診療において、世界初のGIP/GLP-1受容体作動薬であるチルゼパチドの活用が広がっている。本剤はGIPとGLP-1の両受容体に作用するデュアルアゴニストであり、インスリン分泌の促進や食欲抑制、代謝改善などの多彩な機序をもつ。各種第Ⅲ相試験では、2型糖尿病患者におけるHbA1cや、肥満症患者における体重に対し、強い低下作用が報告されている。また、心不全、睡眠時無呼吸症候群、MASH といった併存疾患への影響や、心血管イベントに関する安全性も検証が進んでいる。一方で、悪心などの消化器症状や、併用薬による低血糖、過度な減量に伴うフレイルのリスクには留意が必要である。投与中止後のリバウンドの傾向も示されており、薬物療法と並行した継続的な生活習慣への介入や、適切な対象者の選定が求められる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

