変形性膝関節症(膝OA)では保存療法の積極的な介入により,多くの症例で症状の改善や進行の予防が可能である。しかしながら,保存療法に抵抗する症例では手術治療が選択される。手術治療の成績は術前の膝関節機能に影響を受けるので,漫然と保存的に経過を観察するのは危険である。たとえば,保存療法を行っても連続歩行距離が500m以下に制限され,日常生活の障害を示す例などでは,手術的治療を考慮する必要がある。膝関節で著しい変形を示す末期では適応に迷うことはないが,関節裂隙が保たれている例でも,歩行の立脚期初期に膝関節が後外側に移動する側方動揺を認める例では手術を考慮する必要がある。膝OAの手術術式には,関節鏡視下デブリドマン,高位脛骨骨切り術,人工膝関節置換術があり,変形の程度やX線上の病期や病型を考慮して術式が選択される。
「key words」変形性膝関節症,手術療法,高位脛骨骨切り術,人工膝関節置換術
「key words」変形性膝関節症,手術療法,高位脛骨骨切り術,人工膝関節置換術

