【特集 食道癌:疫学から治療まで】
食道癌に対するリンパ節郭清
Lymphadenectomy for esophageal cancer.
掲載誌
Pharma Medica
Vol.32 No.7 33-36,
2014
著者名
山﨑誠
/
宮田博志
/
土岐 祐一郎
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
手術・救急
/
消化器外科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」 胸部食道癌に対する外科治療(食道切除・リンパ節郭清)は, 食道癌治療の中心をなす治療法であり, わが国では食道癌患者の半数以上が外科手術を受けている1). しかしながら, 食道癌手術は侵襲が大きく, 高度な外科技術が要求される手術であり, 今日では多くの施設で行われるようになっているものの, 術後合併症の頻度や予後などの治療成績が施設により異なっているのが現状である2). したがって, 他の消化器癌よりもさらに厳しいリンパ節郭清が求められると同時に, 温存すべき神経や血管を確実に温存する正確な手術操作が求められる. 本稿では, 食道癌のリンパ節転移の分布について当施設での結果をもとに解析するとともに, 実際のリンパ節郭清手技, 特に縦隔郭清について概説する. 「I. リンパ節転移の実際」 食道癌は, 早期よりリンパ節転移をきたしやすいという特徴をもっており, 粘膜筋板(m3)では12.2%に, 粘膜下層に浸潤したものではsm1, sm2, sm3でそれぞれ26.5%, 35.8%, 45.9%にリンパ節転移を認めると報告されており, 他の消化管癌に比べて転移の頻度が高い3).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

