【特集 がんの分子標的治療:進歩と課題】
トラスツズマブ耐性乳癌における抗Her2療法
Anti-HER2 therapy for trastuzumab-resistant breast cancer.
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.11 31-35,
2013
著者名
森由希子
/
佐治 重衡
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
癌
診療科目
一般外科
/
腫瘍内科
媒体
Pharma Medica
[はじめに] Human epidermal growth factor receptor 2 (HER2)陽性乳癌とはHER2蛋白の発現が免疫染色で3+もしくはHER2遺伝子の増幅が確認された乳癌を指し, 乳癌全体の約15~20%を占めるとされている1). HER2蛋白はEGFRファミリーに属する細胞膜貫通型受容体蛋白であり, 同じEGFRファミリーに属するものとしてEGFR (HER1), HER3, HER4がある. HER1, HER3, HER4は細胞外領域にリガンドが結合することにより三次元構造が変化して他のHER familyとの二量体を形成し下流へのシグナル伝達を行うとされている. 一方, HER2の細胞外領域に結合する内因性リガンドはまだ知られていないが, HER2蛋白はHER2ホモ二量体あるいは活性化したHER1やHER3, HER4と結合してヘテロ二量体を形成し, 下流へのシグナル伝達を行うと考えられている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

