【特集 めまい:診断と治療】
中枢障害によるめまい:末梢性めまいとの鑑別
Central vertigo: differentiation from peripheral vertigo.
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.10 23-28,
2013
著者名
城倉健
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
脳血管障害
/
耳鼻科疾患
診療科目
一般内科
/
脳神経外科
/
神経内科
/
耳鼻咽喉科
/
心療内科
/
精神科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」中枢障害によるめまいをいち早く鑑別することは, めまい診療において最も重要なポイントである. しかしながら, めまいはさまざまな病態を包括した非特異的な訴えであるため, 症状から原疾患を特定することがきわめて難しい. たとえば, めまいの性状を回転性(周囲あるいは自分が回るような感じ)か浮動性(ふらふらするような揺れているような感じ)かに分け, 回転性なら末梢性, 浮動性なら中枢性と判断すると, 誤りを犯してしまう. 中枢の障害であっても, 脳卒中のように急性発症した場合には, 激しい回転性めまいを生じることが少なくない. また, 末梢性めまいの良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo;BPPV)や前庭神経炎も, 浮動性めまいが主訴になる場合がある. めまいの発症様式も, やはり鑑別の決め手にはならない. 脳卒中による中枢性めまいが急性発症することはいうまでもないが, 末梢性めまいの前庭神経炎も, 多くの場合急性発症する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

