【特集 心不全:診療と研究の最前線】
心不全の新しい治療法 薬物療法
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.5 29-33,
2013
著者名
長谷川洋
/
高野博之
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
腎臓内科
/
老年科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」 心不全においては, 心拍出量の低下に伴う生体の代償機序により, 神経・液性因子[交感神経系やレニン・アンジオテンシン系(renin-angiotensin system;RAS)など]が活性化し, 心筋アポトーシスや心筋線維化などを介して病態の進展増悪を生じる. 心不全の薬物治療は, 近年の基礎研究やEvidence-based medicineによる臨床研究から, 神経・液性因子をブロックするACE(アンジオテンシノーゲン変換酵素)阻害薬/ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)とβブロッカーによる液性因子の抑制が中心となり, これらの薬剤を適切に用いることにより, 循環動態だけではなく, 生命予後の改善と患者のQOLの改善が期待できることがわかってきた(図1). 一方, これらの薬物療法によって得られる予後改善効果はそれぞれ15~20%程度であり, さらなる新しい薬物療法の開発の必要に迫られている. 本稿では, さまざまな心不全新規治療薬のうち, 臨床応用がされているか, 臨床治験段階にある新規治療薬に焦点を絞って概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

