【特集 双極性障害:現代社会における特徴と診療】
双極性障害のリワーク
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.3 49-52,
2013
著者名
奥山真司
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
リハビリテーション科
/
精神科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」近年, うつ病などの復職支援プログラム(以下, リワーク)を精力的に推進している五十嵐らは, 近年の気分障害は患者数が増加しているとともに, その表現型に(1)他罰的, (2)強い不安, (3)過剰な元気さ, の3つの変化を認めると指摘した1). また, その帰結としての抑うつ状態により, 就労者が休務に至るとともに, 一方で, 職場の求める業務遂行レベルの高まりにより, 復職困難性が増大しているとした1). 酒井らは, メンタル不調者の休務者の再発性や業務遂行能力の回復不全性に職場は困難を感じつつあり, ひいては精神科医療に対する不信を生じさせていると指摘した2). 企業内産業医の立場から斉藤は, 再発累進性に伴ううつ病の難治化を指摘したうえで, それにより職場に諦めや排除のムードが生じるとともに復職が困難になるとした3). 一方, 酒井らは, 従来の精神科医療においては, 「うつ病は経過良好の病気であり, 症状が改善さえすれば社会復帰は容易」と考えられてきたため, リハビリテーションの必要性が認識されてこなかったと指摘している2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

