【特集 双極性障害:現代社会における特徴と診療】
双極性障害の薬物療法:日本うつ病学会治療ガイドラインを踏まえて
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.3 29-32,
2013
著者名
寺尾岳
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
診療科目
精神科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」日本うつ病学会では, 2011年3月10日に双極性障害の治療ガイドラインを作成した. その後, 2011年7月20日に1回目の改訂, 2012年3月31日に2回目の改訂が行われた. 改訂の理由は, いくつかの薬剤に躁病エピソード治療効果やうつ病エピソード治療効果あるいはエピソードの再発予防効果の保険適応が承認され, 新たな大規模臨床研究やメタ解析も報告されたからである. 本稿においては, この2回目の改訂版1)をもとに, 双極性障害の薬物療法を解説する. なお, 紙面の都合でガイドラインの要点のみを紹介し, それに筆者の意見を追加する形にした. 「I. 躁病エピソード」躁病エピソードに対する薬物療法として, リチウムをはじめとする気分安定薬が第1選択薬と考えられているが, 即効性が期待できないため, 鎮静作用の強い抗精神病薬を最初から併用することが多い. このような併用療法のもとで, 3~4週間経過をみて状態が比較的安定した時点で, 抗精神病薬の漸減・中止を行い, その後は気分安定薬単独で維持していくという方法が一般的である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

