【特集 緩和医療:現状と課題】
わが国における緩和医療の歴史
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.2 9-12,
2013
著者名
柏木哲夫
記事体裁
抄録
疾患領域
精神疾患
/
癌
診療科目
腫瘍内科
/
麻酔科
/
精神科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」歴史的にいえば日本の緩和医療は日本におけるホスピス運動の結果としてできたといえる. これは日本のみならず, 英米においても同じことがいえる. ホスピス運動の広がりとともに, 緩和医療の必要性が認識され, それが各国において, 緩和医療という形で結実したのである. したがって, 緩和医療はホスピスの歴史抜きには語れないのである. わが国におけるホスピスや緩和医療の歴史を, 筆者のこれまでの歩みを通して概観してみたいと思う. 「I. 近代的な意味でのホスピスの設立(1967年)」ホスピスと緩和医療の背景と歴史を探ってみると, 両方とも治療と延命を目指してきた現代医療に対する反省から生まれ, quality of life(QOL)を重視するという共通点がある. まずホスピスの歴史をみてみると, 近代的な意味でのホスピスは1967年にロンドン郊外に設立されたセント・クリストファ・ホスピスに始まる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

