【特集 自己免疫疾患の最近の話題と展望】
自己免疫疾患におけるエフェクターT細胞と制御性T細胞
掲載誌
Pharma Medica
Vol.31 No.1 17-22,
2013
著者名
岡村僚久
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
アレルギー・免疫
/
膠原病・リウマチ性疾患疫
/
神経疾患
診療科目
整形外科
/
膠原病科
/
リウマチ科
/
消化器内科
/
神経内科
/
消化器外科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」免疫系は, 自己の構成成分に対する免疫寛容を誘導する一方, 病原性細菌など有害な非自己は排除することで免疫学的恒常性を維持している. 1957年にBurnetらにより, 自己反応性を有するリンパ球は胸腺において排除(負の選択)されることが提唱された. 未熟ヘルパーT(Th0)細胞は, Th1, Th2, Th17細胞に代表されるエフェクターT細胞などに分化し, 有害な非自己の排除において重要な役割を果たしているが, 健常個体においても自己反応性T細胞が多数存在し, 胸腺における負の選択は完全ではない. これら自己反応性リンパ球の制御において中心的な役割を果たしているのが制御性T細胞である. エフェクターT細胞と制御性T細胞とのバランスの破綻は自己免疫疾患の発症に直結する. 本稿では, 自己免疫疾患発症機転につき, エフェクターT細胞と制御性T細胞のバランスという観点から最近の知見を含め概説する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

