【特集 IBD診療の現在】
小児の炎症性腸疾患の診断と治療
掲載誌
Pharma Medica
Vol.30 No.9 41-45,
2012
著者名
余田篤
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
アレルギー・免疫
/
小児疾患
診療科目
小児科
/
消化器外科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease; IBD)は近年増加傾向にあるが, それとともに低年齢発症も増えている. IBDは乳幼児から低学年の学童でも考慮しなければならない疾患で, IBDの全患者のうち20~25%が18歳未満の患者である. 小児期潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)では病型はより重症で, 病変範囲もより広範なことが多く, 短期間で近位側に伸展しやすく, 病型も全大腸炎型が多い. 小児期クローン病(Crohn's disease; CD)では, 小腸と大腸の両方に病変が存在することが多く, 上部消化管病変や消化管外症状を合併しやすく, 慢性で罹患期間が成人より長いため, 消化管の狭窄や穿孔, 消化管との内瘻, 外瘻などの複雑な合併症を併発しやすい. これらの理由で, 小児期IBDの治療に際しては, 成人と異なる小児期IBDの特徴を理解して診療する必要があり, 二次性徴も含めた成長に留意して, 成長障害をきたさないようにすることが重要である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

