【特集 腎癌診療をめぐる最近の話題】
腎部分切除術の普及と問題
掲載誌
Pharma Medica
Vol.30 No.8 37-40,
2012
著者名
服部良平
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
/
癌
診療科目
泌尿器科
/
手術・救急
媒体
Pharma Medica
「はじめに」検診の普及や画像診断技術が進歩したことにより, 偶然発見される腎腫瘤や小径腎癌の頻度が増加している. 以前より小径腎癌は腎部分切除が行われていたが, 小径腎腫瘤では画像診断のみでは腎癌の診断は難しいことも多く, 11~25%は良性病変であることもあり1), 腎部分切除がよい適応となる症例が増加している. また腎機能の低下が生命予後にも影響することが明らかになるにつれ, 腎機能を温存することの重要性の認識が高まるとともに, 腎癌に対する腎部分切除術も増加している. 本稿では腎部分切除術の現在までの成績とともに, 問題点についても述べる. 「I. 腎癌の根治腎摘除術後の治療成績」腎癌の病期分類は, 腎腫瘍の長径によってなされている. 腫瘍径が7cm以下はT1とされるが, さらに腫瘍径が4cm以下の場合にはT1aとして, 腫瘍径が4cmを超え7cm以下の場合はT1bとして分類されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

