野巫医のたわごと
(146)リン・燐
掲載誌
Pharma Medica
Vol.30 No.7 104-105,
2012
著者名
前田貞亮
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
骨・関節
診療科目
一般内科
/
整形外科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
Pharma Medica
筆者の中学時代は, 7月8月に, しばしば試胆会なるものが行われたものである. 東京都心の筆者の通った中学校は, 大運動場と寮だけは埼玉県志木の野火止にある平林寺の隣にあった. 夜, 試胆会と称して平林寺の境内を通り抜けるコースを, 生徒一人ずつ, 間隔をあけて歩かされた. 都会でも華やかなネオンサインが少なかった時代, 田舎などは尚更の事, 何処もかしこも暗闇続き. そんな中, 怪談ばなしをして少し臆病風が吹く雰囲気作りをしてから肝試しが行われたものである. 幽霊の話になると, 付きものは幽霊火, 鬼火, 狐火, 燐火などで, つまりシトシトと雨の降る夜などに山野に見える怪火である. とくに墓地, 沼・沢などの陰湿の地に自然に発生する光で, 空中に浮遊する青白い火のことである. 硫黄や燐化水素が燃焼しているとの説があるが, 原因は不明である. 狐火といわれるのは, この火が狐が口から吐くものだという俗説による所が多い.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

