Ⅰ.肥満症とは
肥満症の治療というと,体重を減らすことと考えている人が多い。この答えは誤りではないが,正しくはない。
日本肥満学会では,肥満とは「脂肪組織が過剰に蓄積した状態」としており,脂肪組織量を正確かつ簡便に測定する方法がないため,BMI(Body Mass Index)を用いている。BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値であり,身長に比して体重が重いことを示しているに過ぎない。
では肥満症とは何かというと「肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか,その合併が予測される場合で,医学的に減量を必要とする病態」と定義されている。このことからもわかるように,一口でいえば,治療が必要な肥満が肥満症である。「健康障害の合併が予測される場合」とは,内臓脂肪の過剰蓄積を意味する。「肥満に起因ないし関連する健康障害」の多くは内臓脂肪蓄積に関連していることが解明されているからである。
全文記事
肥満をめぐる最近の話題
肥満症治療の方法とその効果の評価
掲載誌
Pharma Medica
Vol.30 No.1 27-31,
2012
著者名
宮崎滋
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
循環器
/
高血圧
/
代謝・内分泌
/
糖尿病
/
栄養管理
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
Pharma Medica
Key Words
肥満症
/
内臓脂肪蓄積
/
減量
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

