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悪性リンパ腫・多発性骨髄腫診療のBreakthrough
非ホジキンリンパ腫に対するUpfrontでの自家造血幹細胞移植の適応(PTCLを含めて)
掲載誌
Pharma Medica
Vol.28 No.9 39-44,
2010
著者名
前田 嘉信
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
血液
/
癌
/
再生医療
診療科目
一般内科
/
血液内科
/
老年科
/
小児科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」非ホジキンリンパ腫のなかでもB細胞性リンパ腫に対する治療は, 抗CD20抗体(リツキシマブ)の登場によって大きく変貌した. したがって, B細胞性リンパ腫に対する初回治療に組み込まれた(Upfront)大量化学療法+自家造血幹細胞移植(ASCT)の意義もリツキシマブの登場前後で異なる可能性がある. 本稿では誌面の都合上, B細胞性リンパ腫の代表的疾患である濾胞性リンパ腫, びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL), マントル細胞リンパ腫を順に取り上げ, それぞれの疾患におけるUpfront ASCTの意義を概説する. 最後に, B細胞性リンパ腫に対するリツキシマブに相当するBreakthroughがない末梢性T細胞性リンパ腫(PTCL)において, Upfront ASCTがどのような意義をもつかを近年の知見をもとに検証する. 「I. 濾胞性リンパ腫に対するUpfront ASCT」濾胞性リンパ腫の治療における問題点は, 治療強度を上げることにより従来のCHOP療法に比べ, 無増悪生存率(PFS)は改善するが全生存率(OS)は改善せず, 生存曲線はプラトー(治癒)に達しないことにあった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

