全文記事
スポーツ障害をめぐって
運動選手の貧血
掲載誌
Pharma Medica
Vol.27 No.9 25-29,
2009
著者名
石田浩之
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
血液
診療科目
一般内科
/
産婦人科
/
血液内科
/
老年科
/
小児科
媒体
Pharma Medica
「I. スポーツ選手と貧血」貧血は運動選手にみられる内科的疾患(障害)として頻度の高いものである. ヘモグロビンは1gあたり約1.34mLの酸素と結合するので, 通常の男性のヘモグロビン値を15g/dLとすると, 全身では血液1dLあたり約20mLの酸素を運搬していることになる. 周知のごとく, 貧血すなわちヘモグロビンの減少は血液中の酸素運搬能力の減少につながるので, 特に全身持久力を競うスポーツではその影響が大きい. 古いものではあるが, 貧血とその治療が運動能力にどのような影響を与えるかを調べたGardnerらの介入研究がある1). 彼らは鉄欠乏状態にある男女29名を2群に分け, 一方には鉄剤を投与して貧血を改善, 他方にはプラセボを投与した. 介入前後で運動負荷として40cm高のステップテスト5分を行い, 運動終了時の最大心拍数とその後の心拍数の回復過程を観察, これをコントロール群と比較した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

