全文記事
睡眠障害をめぐって
睡眠障害と精神疾患
掲載誌
Pharma Medica
Vol.27 No.7 45-48,
2009
著者名
山田尚登
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
神経疾患
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
耳鼻咽喉科
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老年科
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心療内科
/
精神科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」睡眠障害, 特に不眠や過眠は, 精神疾患をもつ患者, とりわけうつ病では最も一般的な訴えである. 逆に, 睡眠障害を呈する人では精神疾患に罹患している割合が高い. FordとKamerowは, 一般住民の調査を行い, 不眠を訴える住民の40%に, 過眠を訴える住民の46.5%に精神疾患が認められたと報告している1). これは, 不眠や過眠を訴えない住民の16.4%と比較して高い数字であり, 睡眠障害と精神疾患が高い頻度で合併することを示している. これまで, 個々の精神疾患において睡眠の異常に関する研究はなされてきたが, 睡眠障害の視点から精神疾患を研究したものは少なかった. 近年, 睡眠障害とうつ病の関連性が注目されており, ここではこれらに関して述べる. 「I. 睡眠障害とうつ病」「1. うつ病の睡眠障害」うつ病の基本は抑うつ気分や意欲の低下などを含む気分の障害であるが, 焦燥, 制止, 決断困難, 注意集中力の低下, 無価値観や罪責感, 希死念慮などのさまざまな精神症状を伴う.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

