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糖尿病のプライマリケア・マニュアル
初期糖尿病のインスリン療法の適応と治療戦略
掲載誌
Pharma Medica
Vol.27 No.6 37-40,
2009
著者名
勝野 朋幸
/
濱口朋也
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難波 光義
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
糖尿病
診療科目
一般内科
/
循環器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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老年科
媒体
Pharma Medica
「はじめに」健常人のインスリン分泌は, 食後血糖上昇に合致して食直後から急峻に分泌される追加分泌と, 早朝空腹時の肝糖放出調節と, 食間の血糖恒常性を保持する役割を担う基礎分泌に分類される. 耐糖能障害の段階から初期糖尿病ではまず追加分泌の障害が認められ, それらでは食後高血糖が病態の中心となる. この時期には食事療法, 運動療法の徹底などによりできるだけ食後の血糖上昇を抑制するほか, 経口薬治療として対症的にα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)や, 追加分泌の低下した症例にはグリニド系薬剤を使用する. また症例によって(超)速効型などのインスリン製剤を用いて速やかなインスリンレベルの上昇を再現させることも治療の基本となる. 糖尿病の進行に伴って膵β細胞の絶対数が低下し, 空腹時高血糖も呈するようになると, 基礎分泌の補償も行わねばならない. 作用時間の長いスルホニル尿素(SU)薬を用いたり, 不足する基礎・追加両分泌を補償するため, 個々の患者に応じて, それぞれのインスリン分泌がどの程度障害されているかを考慮に入れながら, インスリンによる治療を実行することになる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

