書籍
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2013.02.25 発売
皮膚科 フォトクリニックシリーズ
誤診されている皮膚疾患
定価 11,000円(本体10,000円+税)
発行形態 A4判 / 432ページ
ISBN 978-4-7792-0882-9
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11,000 (税込)
内容紹介

皮膚科診断は肉眼による発疹の画像診断である。発疹をみてその性状を分析し,パターン認識から頻度順に可能性のある臨床診断をいくつか挙げたあと,問診,触診,経過,自覚症状,全身症状,外来で可能な検査などの周辺情報を加味して,診断を絞っていく。これ以上絞りきれないという局面では,生検・病理診断というミクロの画像診断を駆使して最終診断に至るのが常道である。皮膚科臨床の実力は,発疹からいくつの鑑別診断を挙げることができるか,その鑑別診断を付加情報や外来検査からどこまで絞り込むことができるか,の2つによって決まると言っても過言ではない。

臨床症状をパターン認識していく際に,どうしても類似パターンが存在するために,とくにありふれた皮膚症状であればあるほど「誤診」という陥穽にはまりやすい。その際,もう1つか2つの貴重な付加情報があるとそのピットフォールを回避できるものである。たとえば,「ざ瘡には面皰があるはず」とか「蝶形紅斑は鼻根部に発疹があるべき」あるいは「粉瘤は下床と可動性があるはず」などといったちょっとした追加所見の認識が,臨床診断の方向性決定に威力を発揮する。

本書では,このような付加情報をいかに看過することなく系統的・論理的に検証できるか,という視点で,エキスパートの先生方にバーチャル症例を提示していただき,「誤診されやすい背景」,「発疹の特徴」,「挙げられるべき鑑別診断」,「診断に役立つほかの皮膚症状」などに分けてビジュアルに解説していただいた。とくに臨床写真については具体的な重要ポイントを指し示していただくことで,誤診のリスクを最小限にするスキルをご教示いただくとともに,最後にコアエッセンスを簡潔にまとめていただいた。

日常診療における小さな見落としが,大きな躓き(誤診)につながらないように,本書が精緻で論理的な皮膚科画像診断の一助となれば幸いである。

(宮地良樹「序文」)

目次

誤診:接触皮膚炎 → 本当は:皮膚筋炎

誤診:慢性湿疹 → 本当は:ボーエン病

誤診:アトピー性皮膚炎 → 本当は:悪性リンパ腫

誤診:麻疹 → 本当は:薬剤性過敏症症候群


など

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