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サルコペニア

サルコペニアとは、進行性、全身性に生じる骨格筋疾患で転倒、骨折、身体障害および死亡率といった有害な転帰の可能性増加と関連します。フレイルの重要な原因の1つであり、健康寿命の延伸には、予防、早期発見、早期介入が重要です。2017年に「サルコペニア診療ガイドライン」が作成されました。 私見ですが、寝たきりや摂食嚥下障害の三大原因疾患は、認知症、脳卒中、サルコペニアと考えます。これらの疾患のうち、最も対策が遅れているのがサルコペニアです。サルコペニアの原因(加齢、活動、栄養、疾患)に見合った適切な対応、つまりリハビリテーション栄養を行うことが、サルコペニアの予防と治療に有用です。
若林 秀隆 先生
横浜市立大学附属市民総合医療センターリハビリテーション科 講師
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