インタビュー

前編喉頭摘出者を取り巻く問題

テーマ:喉頭摘出者を取り巻く問題 前編

がんで失った声を取り戻すシャント発声
~喉頭摘出者の新たな選択肢に~

増山 敬祐 先生
諏訪中央病院耳鼻咽喉科 部長/山梨大学 名誉教授

喉頭がんなどにより、声帯を含む喉頭を摘出して発声機能を失った人たちのために、失った声を取り戻す方法がいくつかあります。わが国ではこれまで、食道発声や電気式人工喉頭を用いた発声法が広く普及していましたが、近年、ボイスプロステーシスと呼ばれる気道と食道をつなぐシリコーン製チューブを用いたシャント発声が注目されています。従来の代用音声に比べて術後早期から比較的容易に声を取り戻すことができるなど大きなメリットがある一方で、高齢患者に対する埋め込み器具のケアや管理などの課題が指摘されています。シャント発声の普及や患者支援に取り組む諏訪中央病院耳鼻咽喉科の増山敬祐先生に、喉頭摘出患者の現状やシャント発声の特徴、さらに普及に向けた課題について伺いました。

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後編喉頭摘出者を取り巻く問題

テーマ:喉頭摘出者を取り巻く問題 後編

声を取り戻すことは日常、
そして生きがいを取り戻すこと

増山 敬祐 先生
諏訪中央病院耳鼻咽喉科 部長/山梨大学 名誉教授

喉頭がんなどの患者が喉頭を摘出後、再び声を取り戻すための代用音声として近年注目されているシャント発声。習得の容易さや音声獲得率の高さから海外では第一選択とされる一方、国内での普及は進んでいません。シャント発声による音声再建の普及に力を注ぐ諏訪中央病院耳鼻咽喉科の増山敬祐先生は、手術で声を失った方たちのコミュニケーション方法を回復させることは、QOLを向上させ、職場復帰を後押しするためにも不可欠だと語ります。後編では、シャント発声の普及に向けた課題や患者の高齢化を踏まえて、患者本人や家族が安心してシャント発声を選択できるために必要な支援の在り方、さらに気管孔呼吸を行う喉頭摘出者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防対策について伺いました。

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超高齢社会の終末期医療

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前編

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後編

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がんサバイバーへの支援

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後編

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これからの地域医療

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在宅医療の本質

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×
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後編

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認知症と共に生きる社会

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前編

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後編

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小児の在宅医療

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