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老化と酸化ストレス

第3回 腎臓

柏原直樹

Anti-aging Science Vol.2 No.2, 74-79, 2010

「はじめに」 加齢に伴い腎臓は機能的にも形態的にも変化(加齢変化)を示す. すなわち小動脈の内腔狭小化, 糸球体硬化, 尿細管障害が加齢に従って認められる. 慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)がわが国で増加しているが, その一因は高齢化の進行にある. 酸化ストレスは加齢による腎障害進展に深く関与しており, 腎障害進展によって酸化ストレスが一層亢進することも示されている. 一方, 腎臓では老化との関連が示唆されるklotho蛋白が産生されることが発見された. 進行した慢性腎臓病では尿細管障害も付随しており, klotho蛋白産生が低下することも示されている. 寿命・加齢変化と関係の深いklotho蛋白の不足によって, 個体レベルで老化に類似した諸症状が出現するという. いわば「腎性老化」と呼ぶべき病態を想定することが可能である. 「加齢による腎臓の機能的・形態的変化」 個体が老化に伴い機能的にも形態的にも変化を示すように, 腎臓も加齢変化を免れることはできない.

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