<< 一覧に戻る

History 筋ジストロフィー医療発展の歴史

筋ジストロフィーの治療研究の歴史(7)

―核酸医薬のデリバリーシステム―

武田伸一鈴木友子

MD Frontier Vol.4 No.1, 47-50, 2024

ゲノム編集技術を筋ジストロフィーの治療へ応用するには,全身の骨格筋へゲノム編集ツールを届けるデリバリー技術が必要である.これまで主流であったアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターは免疫反応のために反復投与が難しい.脂質ナノ粒子(LNP)などの非ウイルスベクターは反復投与可能で,CRISPR-associated protein 9(Cas9)mRNAとガイドRNAは短期間,一過性に発現するため,Cas9の持続的発現に起因するオフターゲット変異を回避できると考えられている.
「KEY WORDS」アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター,核酸医薬,mRNA,ゲノム編集,脂質ナノ粒子(LNP)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る