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Interview

老化を促進するAGEs

山岸昌一

ANTI-AGING BUSINESS Vol.2 No.2, 14-17, 2019

―まずは,先生がAGEsを研究テーマとされたきっかけを教えて下さい.
私が医師になったのは今から約30年前ですが,当時の教科書で糖尿病は,合併症から失明や人工透析,心筋梗塞を招きやすい病気,つまり血管の障害をおこしやすい病気として紹介されている程度でした.
ところが,実際に糖尿病患者さんを診ていると,教科書的な合併症以外に,認知症や骨折が原因で寝たきりになったり,がんをきっかけに亡くなってしまう方が多いことに気づきました.糖尿病の患者では,いわば全身の老化が加速しているような印象を受けたのです.同時に,糖尿病網膜症の研究を手がける中で,単に血糖値が短時間上昇するだけでは血管障害はおきないこと,高血糖が長く続くことで初めて網膜の血管が障害されることを見出しました.つまり,(高血糖)×(持続期間)に比例して,糖尿病患者の老化が進むのではないかと考え始めるようになっていったのです.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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