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特集1 これからの医療・IoMT

1.Society5.0時代の医療

猪俣武範

Journal of Internet of Medical Things Vol.3 No.1, 4-7, 2021

Society5.0時代の医療は患者・市民を中心とした日常生活圏で予見的・生涯的な医療が行われる.そこでは,モバイルヘルスやウェアラブル等のIoMT(Internet of Medical Things)機器から収集された医療ビッグデータを人工知能によって解析することで,予測医療(Predictive Medicine),個別化医療(Personalized Medicine),予防医療(Preventive Medicine),参加型医療(Participatory Medicine)からなる『P4 Medicine』という新たな価値がもたらされる.モバイルヘルスに収集されるデジタル化された個人の行動,生活習慣等のデータ解析によるデジタルフェノタイピングは,疾患の表現型を層別化,見える化,個別化等の手法を用い再定義し,P4 Medicineに応用される.Society5.0時代の医療の実現を目指して,どのようなテクノロジーが医学や医療システムを変革し,患者・市民にとって有用なものになるか常に考えていく必要がある.
「KEY WORDS」Society5.0,モバイルヘルス,IoMT,P4 Medicine,デジタルフェノタイピング

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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