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特集2 New insights of IoMT

6.ウェアラブルIoT脳波計の社会実装

水谷治央

Journal of Internet of Medical Things Vol.3 No.1, 60-63, 2020

医療機器である脳波計を家庭で使用するため,IoT化の有効性の模索が始まっている.大阪大学発ベンチャーのPGV社が開発した小型の脳波計測デバイスは,額に柔らかい電極シートを貼り付けることで脳波を計測することが可能である.活用例として,前額部脳波による自動睡眠ステージ判定技術を実装することで,日常生活において医療レベルの睡眠計測が可能であることを示した.また,認知症のような脳神経疾患の判別にも脳波が有効であることから,脳波自体がバイオマーカーとなり,脳疾患の早期発見に活用できると考えられる.ウェアラブルIoT脳波計の社会実装には,人々の脳に対する健康増進意識を高めていく効果が期待されている.
「KEY WORDS」脳波,ウェアラブル,医療機器,人工知能,脳疾患バイオマーカー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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