数年前より医療分野においても人工知能 (AI) の活用が現実的に見込まれるようになってきたことから,AI開発にあたってのデータ基盤を構築するため,本邦の医療研究開発の司令塔たる日本医療研究開発機構 (AMED) は2016年から学会主導型の画像等データベース作成に着手した.このプロジェクトにおいて日本眼科学会が構築しているのがJapan Ocular Imaging Registry (JOI registry) で,眼科領域初の画像等ナショナルデータベースである.本稿では,JOI registryの特徴として,①自動化,②標準化,③フィードバック,④データ利活用の4点を解説し,日本眼科学会の目指すデータ利活用エコシステムを説明する.
「KEY WORDS」日本眼科学会,Japan Ocular Imaging Registry,人工知能,AI
「KEY WORDS」日本眼科学会,Japan Ocular Imaging Registry,人工知能,AI