特集 IoMTの可能性と未来
4.スマートフォンアプリケーションResearchKitを用いた研究について
Journal of Internet of Medical Things Vol.1 No.1, 18-23, 2018
最近,日々刻々と収集される構造化/非構造化データはいわゆるビッグデータと総称され,それらを分析することで社会問題や医療課題などに有効活用する事例が多くみられるようになった.2015年にApple社が研究用オープンフレームワーク「ResearchKit」を発表した.「ResearchKit」は携帯端末であるiPhone専用のアプリケーションを介して,さまざまな情報を大規模に収集することを可能とし,いわゆるビッグデータ研究を容易にするツールである.現在「ResearchKit」を使用した研究は本邦でも10以上の研究が行われている.本稿では「ResearchKit」を利用した実際の研究を3件紹介し,iPhoneを利用して収集したビッグデータで,どのような研究が可能か具体的に示す.
「KEY WORDS」ResearchKit,インフルエンザ,ドライアイ,ロコモティブシンドローム
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