Special Articles
臨床 前立腺癌に対するfocal therapy
ESPOIR Vol.3 No.1, 23-30, 2020
近年,臨床的に意義のある前立腺癌(significant cancer)の検出において,マルチパラメトリックMRI(mpMRI)の有用性が示されるようになった。このmpMRIの有用性を応用した前立腺生検法として,MRI-TRUS融合画像ガイド下生検などのMRIをガイドにした生検(MRIガイド下生検)が実施され,significant cancerの局在診断における有用性が示されると,significant cancerを治療する一方,可能な限り正常組織を温存するfocal therapyが注目された。現在ではfocal therapyは治療戦略の1つとして期待されるようになり,複数の前向き臨床研究が行われるようになった。今後は,多施設の治療成績の集積,他治療との比較が期待される。
「KEY WORDS」限局性前立腺癌,focal therapy,MRI,MRI-TRUS融合画像ガイド下生検
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