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Special Articles

基礎 前立腺癌の病理診断

都築豊徳

ESPOIR Vol.2 No.1, 17-23, 2019

今日の前立腺癌診療において,Gleason grading法およびGleason scoreは最も重要な臨床病理学的予後予測因子である。その歴史的背景と今日最も汎用されているInternational Society of Pathologists(ISUP)によるISUP2005および2014の解説を行う。現在の前立腺癌診療において,従来のGleason scoreでは不十分もしくは過多の情報が示されていることが指摘されている。ISUP2014および2016年に発刊されたWHOの成書にて,Gleason scoreをリスク分類したGrade Group分類が近年提唱され,世界的に広く使用されつつある。本稿では,Grade Group分類の基本的な概念および運用方法を解説する。
浸潤性前立腺癌が既存の前立腺組織内に進展する病態が存在し,intraductal carcinoma of the prostate(IDC-P)として多数の報告がなされている。IDC-Pの存在は,前立腺癌の独立予後不良因子として近年非常に注目されている。欧米ではIDC-Pの記載が必須化されつつあるが,日本での知名度は非常に乏しいのが現状である。本稿では,IDC-Pの病理学的基本概念を解説するとともに,その臨床的な意義を紹介する。
「KEY WORDS」Gleason grading法,Gleason score,Grade Group分類,Intraductal carcinoma of the prostate

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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