ヒトに感染するノロウイルス(HuNoV)は,腸管細胞に感染し胃腸炎を起こす主要なウイルスである.特に冬季に発生するウイルス性食中毒は,一件あたり数百から数万人の集団食中毒事例を引き起こす.米国の研究グループによる試算によると,世界全体でHuNoV感染症による経済的損失は,年間60億ドル(6兆6,330万円)に達すると見積もられている1).したがって,HuNoVは公衆衛生学的観点からみて,感染制御の必要性が高い病原体と認識されている2).
原著論文
ヒト腸管オルガノイドを用いた市販アルコール系製品のヒトノロウイルスの不活性化効果の評価
掲載誌
感染制御と予防衛生
Vol.5 No.2 46-54,
2021
著者名
戸高玲子
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藤本陽
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芳賀慧
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股野麻未
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杉本真也
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佐藤俊朗
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片山 和彦
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
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感染症
診療科目
呼吸器内科
媒体
感染制御と予防衛生
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。