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特集 新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症の感染経路と予防

森兼啓太

感染制御と予防衛生 Vol.4 No.1, 24-29, 2020

一般に,感染症の予防について考える際,検討すべき事柄は,感染経路がわかっているか,発症予防薬があるか,ワクチンがあるか,の3つである.本稿ではこの3つに分けて書き進める.
新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスであるSARS-CoV-2は,ベータコロナウイルス属に分類されている.主に気道で増殖するため,感染経路は主に飛沫を介する飛沫感染である.また,その飛沫が付着した場所に手で触れて,その手で口や鼻を触って感染する経路も想定される.
結核を除くほとんどの呼吸器感染症の伝播経路は飛沫感染である.その対策として,感染者の2m以内に近寄る際にサージカルマスクを着用する,感染者を個室またはカーテンやパーティションなどで区切られたスペースに収容する,といった基本的対策を講じている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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