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原著

地域在住フレイル高齢者と社会参加活動に関する定性的システマティックレビュー―介入効果に関する検討―

森優太竹田徳則渡邉良太窪優太

日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.5 No.1, 81-88, 2021

[目的]
社会参加活動は健康と関連するが,地域在住フレイル高齢者(以下,フレイル高齢者)への介入効果は明らかでない。本研究の目的は,フレイル高齢者に社会参加活動を用いた介入がフレイルもしくは健康関連指標の改善に有効なのかをシステマティックレビューにて明らかにすることである。
[方法]
医中誌WebとPubMedを用い,フレイル高齢者に社会参加活動の観点から介入を報告した研究を抽出した。
[結果]
分析対象文献は5件であった。社会参加活動を用いた介入は,運動・栄養教育・心理社会的プログラムを兼ね備えたグループ活動,ボランティアの通話であった。これらによりフレイル高齢者のフレイルもしくは健康関連指標が改善した。
[結論]
フレイル高齢者の改善にはグループ活動や通話などを通した人との交流が重要な可能性がある。今後は,これら以外の社会参加活動や運動を伴わない社会参加活動を用いた介入のエビデンス蓄積が求められる。
「KEY WORDS」グループ活動,ボランティア,訪問,集団,健康関連指標

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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