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特集1 骨粗鬆症とサルコペニア・フレイル,その異同

4.骨粗鬆症とサルコペニア:リスクの異同

藤原佐枝子

日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.5 No.1, 22-25, 2021

骨粗鬆症,サルコペニアは加齢によって増加し,有病率は骨粗鬆症で20~26%(女性),サルコペニアは7.5~8.2%で,約5%が骨粗鬆症とサルコペニアの両方をもっていた。骨・筋肉の発育成長は遺伝要因の関与が大きいが,その後の減少には,運動,栄養などの共通の生活習慣要因が影響する。運動,カルシウム,ビタミンDサプリメントの介入による効果は大きいものではないが,小児から高齢期を通して骨密度を増加・維持し骨折リスクを低減させる。サルコペニアに対する運動介入は,60歳以上の人において筋量,筋力の増強効果が認められている。必須アミノ酸の介入は筋量,筋力を改善する一定効果は報告されているが,タンパク質サプリメントの効果については一致していない。
「KEY WORDS」骨粗鬆症,サルコペニア,危険因子,有病率,運動

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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