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特集 サルコペニア肥満

8.サルコペニア肥満の研究的変遷

山田実

日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.4 No.1, 45-50, 2020

サルコペニア肥満は,“サルコペニア”に“肥満”が合併した造語である。サルコペニアや肥満のそれぞれ単独よりも,それらが合併したサルコペニア肥満で各種有害健康転帰の発生リスクを高めることが報告されている。判定方法としては,サルコペニアと肥満のそれぞれを判定し,両者を兼ね備える場合にサルコペニア肥満とする場合が多い。しかし,現時点で十分なコンセンサスは得られておらず,多方面より判定方法の確立が求められている。同様に,サルコペニア肥満に対する介入研究も十分に実施されておらず,推奨できる介入方法を提示できる状態に至っていない。今後は統一した判定基準の作成を行うとともに,予後や介入方法について,十分な検討を重ねる必要がある。
「KEY WORDS」サルコペニア,サルコペニア肥満,AWGS,BMI,体脂肪率

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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