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特集 サルコペニア肥満

1.AWGS 2019とサルコペニア肥満

荒井秀典

日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.4 No.1, 6-9, 2020

サルコペニアの診断については,2010年のEWGSOPによる診断基準に続き,2014年AWGSからアジア人のための診断基準が出された。その後,2018年のEWGSOPの改訂が発表され(EWGSOP2),2019年にはAWGSが改訂された(AWGS 2019)。しかしながら,EWGSOP2においてもAWGS 2019においてもサルコペニア肥満に関する記載はなく,それぞれの論文のスコープ外であるとされている。今後診断的価値が増加するサルコペニア肥満に関しては,現在サルコペニア・フレイル学会,肥満学会のメンバーを中心に議論がなされているが,サルコペニアおよび肥満の定義をどのように行うかということである。本項においては,サルコペニア肥満の定義を考える上で,サルコペニアの基準を決定するために参考とするであろうAWGS 2019によるサルコペニアの診断基準について概説する。
「KEY WORDS」筋力,BMI,ウエスト周囲長,骨格筋量

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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