学会報告
日本肥満学会・日本サルコペニア・フレイル学会「サルコペニア肥満合同ワーキンググループ」設置についての報告
日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.3 No.1, 99, 2019
超高齢社会にあるわが国において,近年,サルコペニア(sarcopenia)が問題となっています。また,最近では肥満者の中にサルコペニアを併せ持つサルコペニア肥満(sarcopenic obesity)の存在が急速に注目されはじめました。しかしながら,サルコペニア肥満の定義と診断基準は現時点で統一見解が無く,情報が先行している部分も見られます。
このような背景から,日本肥満学会と日本サルコペニア・フレイル学会が,「サルコペニア肥満合同ワーキンググループ」を設置することに合意し,第39回日本肥満学会では合同ワーキンググループ立ち上げ記念シンポジウムを開催いたしました(2018年10月7日)。
合同ワーキンググループは両学会の会員からなるコアメンバーで構成されています。今後,サルコペニア肥満の定義や,サルコペニア肥満における肥満ならびにサルコペニアの診断方法,サルコペニア肥満の診断基準を,臨床的アウトカムをもとに検討・発表していく予定です。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。