特集1 サルコペニア・フレイルのコントロバーシー/特集2 EWGSOP2論文の翻訳とQ and A
特集によせて
日本サルコペニア・フレイル学会誌 Vol.3 No.1, 5, 2019
本号の特集では「サルコペニア・フレイルのコントロバーシー」と,European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)によるサルコペニアの「EWGSOP2論文の翻訳とQ and A」を企画した。
サルコペニア・フレイルとも近年,診療ガイドライン,診療ガイドやコンセンサス論文など多くの論文,書籍が出版されている。しかし,概念や診断基準で不明確な部分がまだ少なくない。例えば,表現型モデルのフレイルには日常生活活動の多くに介助を要する寝たきりは含まれないが,それでもフレイル評価は必要か。2018年10月にEWGSOP2論文が公開されて,従来のサルコペニア診断基準からかなり異なるものとなったが,日本でもEWGSOP2論文の診断基準を用いるべきか。社会的フレイルの診断基準には,独居を含むものと含まないものがあるが,どう考えるべきか。その他にもサルコペニア・フレイルのコントロバーシーはいくつも存在するが,今回はこれらに限定して執筆を依頼した。
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