高齢者は多病ゆえに多剤服用となり,薬物有害事象や服薬アドヒアランス低下などの問題を起こしやすい。そのなかでも薬剤によるフレイルは要介護につながる大きな問題である。多くの薬剤が原因となるが,ベンゾジアゼピン系薬剤をはじめとする向精神薬とさまざまな領域で用いられる抗コリン系薬剤に対する注意が最も重要である。また,生活習慣病管理と処方にも工夫が求められる。
「KEY WORDS」ポリファーマシー,薬物有害事象,アドヒアランス