特集 健康寿命延伸のためのサルコペニア対策―現状の課題と今後の展望
4.サルコペニア発症の分子機構
日本サルコペニア・フレイル学会雑誌 Vol.1 No.1, 19-22, 2017
サルコペニアの分野において,日本では欧米よりも10年以上研究が遅れている。サルコペニアは急性に起こる筋萎縮ではなくて,緩やかに起こる現象である。急性筋萎縮のタンパク質分解で重要なユビキチン-プロテアソーム経路は,サルコペニア時の筋萎縮に関与していないと思われる。分子メカニズムにまだ不明な点があるものの,オートファジー経路の障害がサルコペニアに深く関与している可能性が高い。
「KEY WORDS」サルコペニア,オートファジー,ユビキチン-プロテアソーム,筋萎縮,タンパク分解
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